ジョリー・ロジャー
「不意打ち」は海賊の御家芸である。待ち伏せ、夜襲はもちろん、偽の航路標識を置く、なんてセコいやり方もあれば、なかなかにトリッキーな偽装もこなす。
例えば、トラブルに遭った船を装い救助を求める。人のいい船長が船を近づけさせると、正体を表わし襲い掛かる。または、ターゲットがスペイン船ならば、スペインの国旗を上げて接近する。乗組員の何人かはスペイン人に扮装して甲板で手を振ったりする。安心しいると、スペイン国旗はスルスルとおりて代わりに海賊旗が翻るという寸法。
ヨーロッパ人の海賊が使用した海賊旗は「ジョリー・ロジャー」と呼ばれる。由来はさだかでないが、最初に使ったのがウインヌというフランス人海賊だったことから、語源はフランス語だろうと言われている。おどろおどろしい骸骨の旗をJoli(かわいい)と呼ぶあたりが、それらしいかな(笑)
デザインは骸骨が有名だけれど、他に「砂時計」や「武器」をあしらった物もあり、海賊はそれぞれ自分の海賊旗を持っていた。船を襲う際に海賊旗をあげるのは、相手の船への最後通告(降伏か徹底抗戦か)であるとともに、名乗り上げでもあった。


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